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家具
2017/06/21

受け継がれていくもの

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みなさんは、例えばアクセサリーやピアノ、家具など、両親や周りの方から受け継いで使っているものはありますか?質がいいものだから、捨てるのはもったいないから、思い出があるから。その理由は様々だと思います。

今はモノと情報に溢れた時代です。私たちはその中から自分に合ったものを日々選択しながら生きています。中でも身体の中に入れる食べ物への意識は、年々高まってきているのではないでしょうか。少々高くても、無農薬の野菜や原材料、生産国などを選んで買う人が多いように思います。 

では身の回りにあるもの、服や家具などのインテリアへの意識はどうでしょうか。こちらに関しては、食べ物ほど意識して選ぶことが一般的ではないように思います。ついつい手が出てしまう安価な流行りものや、「とりあえず」と買ってしまうものたち。家に持ち帰った時はピカピカで綺麗です。安くいいものを手にした!とも思います。でもそれらを数ヶ月数年使った時、汚れたとか壊れたとか流行りじゃなくなったとか、理由は何であれ、迷わずに捨てることができるのです。だからといっていいものばかりで身の回りを固めるのもあまり現実的ではありません。自分の核となるところに本当に質のいいものを選び、それにプラスして季節感を出すような小物に手の出しやすいものを選ぶと、バランスがいいと思います。いいものを既に持っているなら、あれもこれもと心がざわつかず、本当に自分に合ったものにだけ、手が伸びるのだと思います。

私たちスタッフも仕事柄やはりプライベートでも気に入ったデンマーク家具に囲まれて暮らしています(もちろんそればかりではありませんが・・・!)。新品で買ったものや中古で買ったもの、それぞれです。中には60年前のオリジナルの椅子をオークションで買い、張り地を替えて使っているスタッフもいます。使い込んだものは決してピカピカな綺麗さはありませんが、それ以上に、時を経た時にしか出せない落ち着いた美しい艶に纏われています。それは使ってきた人の‘大切にしてきた’という思いであったり、布についたシミは思い出でもあるのです。たとえ汚れたり壊れてしまったとしても、メンテナンスをして使おうと思うのです。決して捨てて新しいものを買おうという気持ちにはなれません。親子代々長く使うことを考えると、値の張るチェアやテーブルも高価すぎることもないように思えてきます。

子供たちがいる家庭では、こぼしたり傷つけたり、予期せぬハプニングは日常茶飯事です。新品の美しさを保つのは難しいことです。でもそのシミや傷も共に時間を過ごしてきた証。その家具が持っているエピソードとともに受け継いだ時、思い出しては更に大切に使おうという気持ちが生まれるかもしれません。ものを選んで、大事に使っていく大人たちの姿を見て、そういった気持ちを子供たちが育てていってくれたら嬉しいですね。