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家具
2017/11/02

セミナー「PPモブラーの目指すもの」#1

ストーリー

去る10月25日の秋雨降る昼下がり、
「8 Bodies of Bear Chair + Hanne Vedel展」関連企画の
「PPモブラーの目指すもの」と題したセミナーを訪ねた。

会場のROGOBA DESIGN ON LIFE _ TOKYO(東京・半蔵門)は
厳選した北欧家具とトルコのキリム織物を取り揃えるギャラリーだ。
通りに面した開放感のある大きなガラスウィンドウのむこうには
色とりどりの美しいキリムとデンマークの名作チェアが整然と並べられ、
セミナーにやってくる客人を待ちわびているのが見えた。

ドアを開けると、味わい深いシックな色味のファブリックやレザーに包まれた愛くるしいPP19たちが出迎えてくれた。
その名のとおり、大きなテディベアを思わせるPP19がずらり8脚一堂に会するのは世界でも初の機会だそう。
1951年にハンス・J・ウェグナーの手によって生まれたこのイージーチェアは、
がっしりとして頼り甲斐があるのにどこかユーモラスな姿がチャームポイントだ。
時代が流れゆきファンが増えるにつれ「ベアチェア」といつしか呼ばれるようになり、
未だ世界中で人々を魅了しつづけている。


ウェグナーがデザインしたPP19を実際に商品として仕上げたのは、
デンマークの首都コペンハーゲンからほど近いエッレローにあるPPモブラーという家具工房だ。
PPモブラーは1953年に家具職人の兄弟、アイナー・ペダーセンラース・P・ペダーセンによって法人化された。
印象的な工房の名前は兄弟の姓の頭文字PとPをシンプルに合わせたことに由来する。
なんとも武骨な職人気質のペダーセン兄弟らしいエピソードではないか!
なお、モブラーとはデンマーク語で家具を意味する。


建設途中の工房 (Photo: PP Møbler)


工房内の様子 (Photo: PP Møbler)

本日のセミナーのゲストは、
創始者である祖父兄弟の哲学を今なお忠実に守り続けるPPモブラーの当代キャスパー・H・ペダーセン
デンマーク屈指の工房の主人である彼はウェグナーと共に育ち、思い出話にはとにかく事欠かない。
ペダーセンはウェグナーと過ごしたよき日々を懐かしむように、目を細めながら話を始めた。

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