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家具
2017/12/09

セミナー「PPモブラーの目指すもの」#3

ストーリー

ハンス・J・ウェグナーにとってPPモブラーは2007年に逝去するまで、実に半世紀を超える年月を共にした伴侶だ。
片やデザイナー、片や職人の二者を結びつけたのは仕事に対する信念だ。


工房の職人とウェグナー

PPモブラー3代目代表のキャスパー・H・ペダーセンは、
「木を扱うことにこだわり、無駄をとことん削ぎ落とし、
人間そのものの本質に肉薄したものづくりを粛々と進めるのが我々の仕事です」と強調した。
「それはウェグナーにとっても同じでした。だからこそこれからも守り続けなければならないのです」

PPモブラーは設立当初から終始一貫して大量生産を拒み、すべて職人による手仕事で製作を行っている。
1975年、ウェグナーはDFDSフェリー社が豪華客船ダナ・アングリアのための椅子、
PP62「アームチェア」を840脚受注した際、PPモブラーに全生産を依頼したが、
職人たちは前代未聞の発注数にも関わらず手を抜くことなく1脚ずつ丹精込めて作りあげた。


デンマーク=イギリス間を結んでいたダナ・アングリア

このエピソードにはさらに驚くべき続きがある。
のちにダナ・アングリアはPP62を除く船内の調度品すべてが修復不可能な状態となる座礁事故に見舞われたが、
ペダーセンによると全840脚のうち壊れたのはなんとたった1脚のみだったそうだ。
PP モブラーの家具はそれほどまでに品質が高いことが裏付けされた象徴的な出来事と言えよう。


ダナ・アングリアの宣伝広告に写ったPP62


ダナ・アングリアの食堂とPP62

ウェグナーとPPモブラーが世に送り出した家具は仕上がりが精緻であるだけでなく、
万人が心地よく使えるよう細心の注意が払われている。
ウェグナーは新規にデザインを起こすたびにプロトタイプの段階から医師と話し合いを重ね、
人間工学に適った形を完成させていったという。

(続く)

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